心筋細胞でのWNT/βカテニンシグナルの活性化は心臓のルーピングや弁形成に必須であるが、成体での役割は明らかになっていない。ゼブラフィッシュ心筋細胞のWNT/βカテニンシグナルを可視化したところ、心房と心室の間に形成される房室管領域で成体まで持続的に活性化することを見出した。そこで、成体心筋細胞でのWNT/βカテニンシグナル活性化の意義の解明を目指した。心筋細胞でのWNT/βカテニンシグナルは、心拍依存性に房室管に発現するWNTによって制御されており、心臓に血液を供給する冠血管の形成に必要であることを明らかにした。
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