社会や環境より受けるストレスは内側前頭前皮質(mPFC)や海馬の神経細胞の機能形態変化を生じ認知情動変容を招く。この機序として脳や末梢における炎症が重要であるが、脳内炎症を司るミクログリアと神経細胞との間に生じる相互作用の実態及び機序には不明な点が多い。本研究では、雄のC57BL/6マウスに社会的敗北ストレスを与え、mPFCにおけるミクログリアと神経細胞を三次元電子顕微鏡と超解像顕微鏡により可視化し、ストレスによる神経グリア相互作用変化を調べた。その結果、ストレスは、ミクログリアと神経細胞の接触面積を亢進することが分かった。またこの現象が皮質II/III層に特異的に生じることも示唆された。
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