脳卒中自然発症モデル動物において、再生誘導因子の候補としてdamage -associated molecular patern(DAMP)の1つであるhigh mobility group box1(HMGB1)に着目し、HMGB1の変化や血管新生に対する関与を検討した。脳卒中発症に伴い脳病変部や血漿中HMGB1量の低下を認めた。HMGB1供給源の一つである血小板は脳卒中発症3週間前から容積の増大をきたすことを見出した。リンパ球数の減少も同様の時期から認められた。HMGB1自体には血管新生促進作用が認められなかったが、HMGB1と共通の受容体に作用する終末糖化産物は血管新生を促進した。
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