本研究は、CRISPR-Cas12a(Cpf1)を用いて同一染色体上の2ヶ所を切断することにより、高精度かつ高正確性をもつ欠失変異導入法を確立することを目的とした。代表者は、Cas12aでのダブルカットをアンプリコンシーケンスによって解析することで、2つのガイドRNAが欠失するフラグメントの内側に結合する配置の場合において、正確な欠失が生じる割合が高まる傾向があることを見出した。さらに、より簡便かつ定量的に欠失導入を検出するため、デジタルPCRによる解析系を樹立し、hHPRT1やジストロフィン遺伝子において導入された欠失を定量的に検出することに成功した。
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