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2019 年度 実績報告書

UFM1修飾システムの異常による重度発達障害発症機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K15061
研究機関順天堂大学

研究代表者

石村 亮輔  順天堂大学, 医学部, 助教 (00816960)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワードUFM1 / UBA5 / CYB5R3 / ユビキチン様タンパク質
研究実績の概要

ユビキチン用修飾システムUFM1システムは翻訳後修飾(UFM1化)を行うことにより標的タンパク質の機能変換を行うと考えられている。最近、私たちはUFM1システムに関する遺伝子変異によりUFM1システムの活性低下が起こると、てんかんや小頭症などの重篤な発達障害を引き起こすことを明らかにしてきた。しかしながら、原因となるUFM1の標的分子が未同定であることからその分子メカニズムが不明であった。質量分析を用いることでUFM1の新たな標的遺伝子としてNADH-Cytocrome b5 Reductase 3(CYB5R3)を同定した。これまでにCYB5R3の変異はUFM1システムに関する遺伝子変異による患者と同様の症状を示すことが報告されている。in vivoとin vitroの解析の結果、CYB5R3は214番目のリジンがUFM1化されること、UFM1による修飾を受けるとCYB5R3からフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)がはずれ、CYB5R3の活性が消失することを見出した。このことからCYB5R3はUFM1により活性が抑制されている。
また、オーストラリアの重度発達障害の患者からUFM1のE1酵素であるUBA5の新たなホモ接合変異(p.Arg11Trp)を同定した。この患者ではこれまでに報告してきたUFM1システムに関する遺伝子に変異をもつ患者同様にてんかんや運動障害などの症状がみられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件)

  • [雑誌論文] A homozygous UBA5 pathogenic variant causes a fatal congenital neuropathy2020

    • 著者名/発表者名
      Cabrera-Serrano Macarena、Coote David Joseph、Azmanov Dimitar、Goullee Hayley、Andersen Erik、McLean Catriona、Davis Mark、Ishimura Ryosuke、Stark Zornitza、Vallat Jean-Michel、Komatsu Masaaki、Kornberg Andrew、Ryan Monique、Laing Nigel G、Ravenscroft Gina
    • 雑誌名

      Journal of Medical Genetics

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1136/jmedgenet-2019-106496

    • 査読あり / 国際共著

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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