研究課題
若手研究
私たちはUFM1システムに関する遺伝子変異によりUFM1システムの活性低下が起こると、てんかんや小頭症などの重篤な発達障害を引き起こすことを明らかにしてきた。しかしながら、原因となるUFM1の標的分子が未同定であることからその分子メカニズムが不明であった。質量分析を用いることでUFM1の新たな標的遺伝子としてNADH-Cytocrome b5 Reductase 3(CYB5R3)を同定した。
生化学
これまでにUFM1システム関連遺伝子に変異を持つ遺伝性重度発達障害家系を特定してきたが、UFM1の基質が不明であり、詳細が不明であった。本研究では新たなUFM1の基質を同定した。この基質自身の変異もUFM1システム関連遺伝子の変異による疾患と同様の症状を示す。UFM1システムの修飾低下が病気の発症となるため、この基質への修飾を促進することで治療法の開発につながりうる。