研究課題
本研究では、自然発がんマウスと最新の生体イメージング技術である多光子励起イメージング技術を用いて、従来の組織染色標本では把握することが困難な腫瘍細胞の動きに関する情報を入手し、生体組織内における細胞単位の“動き”の観点から腫瘍の進展メカニズムを明らかにすることを目的として研究を行った。この目的を達成するために、当該年度は本研究で観察対象とする自然発がんマウスを繁殖させ、このマウスの生体組織を吸入麻酔下に多光子励起イメージング技術で経時的に可視化する最適な観察系を検討した。
2: おおむね順調に進展している
本研究で観察対象とする自然発がんマウスを繁殖させ、このマウスの生体組織を麻酔下に多光子励起イメージング技術で経時的に可視化する最適な観察系を検討した。
今後の生体イメージングのデータから得られる特徴量を定量的・統計学的に評価することで、腫瘍の浸潤に特異的な細胞移動の因子を抽出する。関与する原因因子の同定を行い、浸潤病変の早期検出に対する有用性を検討する。
すべて 2018
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)
Diagnostic Pathology
巻: 13 ページ: 27
10.1186/s13000-018-0706-z