近年マイクロサテライト不安定性(MSI)型癌に対して免疫チェックポイント阻害薬が保険収載され注目を集めている。MSIの検出にはPCR法、免疫染色(IHC)があるが両者の関係についての検討は十分なされていなかった。今回の結果から、MLH1発現低下は、MSI状態を予測する有用なマーカーであった。また、PMS2とMSH6の発現低下はMMR欠損の検出に役立つが、MSIを予測するためにはMLH1とMSH2/MSH6を評価することが望ましい。ミスマッチ修復(MMR)遺伝子産物のIHCは早期胃癌ののMSIを判定するための遺伝子検査に代わるものではない。以上は、2020年にDIGESTIONに掲載された。
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