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2020 年度 研究成果報告書

DLK遺伝子は肺癌における神経内分泌形質発現のトリガーか

研究課題

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研究課題/領域番号 18K15091
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49020:人体病理学関連
研究機関獨協医科大学

研究代表者

石井 順  獨協医科大学, 医学部, 助教 (80749599)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード神経内分泌形質 / 肺癌 / 悪性形質 / DLK1 / 増殖因子 / 増殖活性
研究成果の概要

肺癌の悪性化にはNeuro-Endocrine (NE) 形質が関与すると言われる。我々はNE形質が3/4型POU遺伝子により惹起されることを明らかにしたが、その発現機序は不明であった。研究代表者はNE形質がNotch受容体シグナルに抑制されること、またNE形質を有する肺癌細胞がNotchシグナルの抑制性リガンド・DLK1を高発現する点に着目し、「DLK1→Notch抑制→3/4型POU型転写因子→NE形質発現」というカスケードが存在すると考え検討した。その結果、DLK1発現がNE形質発現に与える影響は限定的であるが、増殖因子を介した別のルートから肺癌細胞の増殖に深く関与することがわかった。

自由記述の分野

実験病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

肺癌は致死率の高い悪性腫瘍であり、その悪性化に関与するNE形質の発現機序や、増殖機序の解明は急務である。本研究により、NE形質を有する肺癌が高度に発現するDLK1が、NE形質やその誘導因子である3/4型POU遺伝子発現に大きくは影響しないことが明らかとなり、NE形質発現メカニズムの全貌解明に一歩近づいた。またMinor populationであるDLK1強発現肺癌細胞が、IGF2やNTSといった増殖因子の発現を介してNE形質を有する肺癌細胞集団全体の増殖に寄与する可能性が明らかにされた。本研究の発展により、増殖因子あるいはその供給細胞を標的とした新規治療への応用が期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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