ヒト乳癌手術検体アポクリン癌の3/20例(15.0%)にPIK3CA遺伝子ホットスポット変異を認めた。非アポクリン癌培養細胞において、PIK3CA遺伝子ホットスポットの変異導入には成功したが、変異細胞株の樹立ができず、PIK3CA遺伝子変異の有無による細胞形態変化観察には至らなかった。PIK3CA遺伝子発現抑制による細胞増殖抑制効果有無について検討のため、PIK3CA遺伝子変異を有するアポクリン癌培養細胞2種類(PIK3CA遺伝子変異+)、コントロールの細胞1種類(PIK3CA遺伝子変異-)を用い、PIK3CA遺伝子のノックダウン実験を行った。前者2種類の細胞のみで細胞増殖が有意に抑制された。
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