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2018 年度 実施状況報告書

混合型肝癌のエピジェネティクス

研究課題

研究課題/領域番号 18K15106
研究機関久留米大学

研究代表者

草野 弘宣  久留米大学, 医学部, 講師 (30569380)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード混合型肝癌 / エピジェネティクス
研究実績の概要

2000年から2017年の間に当院で切除された肝上皮性悪性腫瘍の再レビューを行い、現行のWHO分類および新たな混合型肝癌のコンセンサスペーパー (Brunt et al. Hepatology 2018;68:113-126.)に基づいての分類を行った。これらの中で古典的な肝細胞癌 (classical HCC)以外を対象とした。症例の内訳は混合型肝癌のうち中間型肝癌が約40例、細胆管細胞癌が約30例、肝内胆管癌が約30例であった。
対象とした症例の臨床病理学的因子 (年齢、性別、背景の肝疾患の有無、最大腫瘍径、脈管侵襲の有無、肝内転移の有無、リンパ節転移の有無、腫瘍マーカー (AFP, PIVKA-II, CEA, CA19-9)の値など)を解析した。
またパラフィン切片を用いて、EZH2, H3K27me3などの免疫染色の条件の確立および実際の標本を用いた染色を行った。EZH2は以前から診断目的のためにしばしば用いられており、評価方法も確立されている。H3K27me3は正常組織においてもユニバーサルな発現が見られるとされている。今回解析の対象としている疾患群においては腫瘍細胞への発現の増強があることを我々は予想していた。ところが明らかな増強を示すものがある一方で、明らかな減弱を示す群も含まれていた。これらが何を意味するのか、過去の他のがん腫における報告等を参考にして検討を行っている。
遺伝子解析のための核酸の抽出を行った。対象としている遺伝子(EZH2)のシーケンシングは未施行である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

対象となる症例の抽出、臨床病理学的因子の解析、免疫染色など順調に進んでいる。対象としている遺伝子のシーケンシングはまだ行っていないが、核酸の抽出までは出来ており、おおむね予定通りに進展している。

今後の研究の推進方策

2019年度は国内および海外での学会発表を予定している。同時に英文査読誌への投稿に向けての執筆を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Malic enzyme 1 is a potential marker of combined hepatocellular-cholangiocarcinoma, subtypes with stem-cell features, intermediate-cell type.2019

    • 著者名/発表者名
      Mihara Y, Akiba J, Ogasawara S, Kondo R, Fukushima H, Itadani H, Obara H, Kakuma T, Kusano H, Naito Y, Okuda K, Nakashima O, Yano H.
    • 雑誌名

      Hepatology Research

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

    • DOI

      https://doi.org/10.1111/hepr.13365

    • 査読あり
  • [学会発表] Malic enzyme 1(ME1)は混合型肝癌中間細胞亜型の診断マーカーとして有用である.2019

    • 著者名/発表者名
      三原勇太郎、秋葉 純、小笠原幸子、近藤礼一郎、福嶋 浩人、 板谷 啓、草野 弘宣、内藤 嘉紀、中島 収、矢野 博久
    • 学会等名
      第108 回日本病理学会総会

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公開日: 2019-12-27  

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