研究課題
若手研究
HPやSSA/Pを伴うTSAをレーザーマイクロダイセクションやISH法を用いて各々の成分について分子異常を解析し、BRAF/KRAS変異は、全病変において両成分に共通して認められるのに対し、WNT経路遺伝子異常は、多くの症例でTSA成分にのみ認められることを示した。また、99例のTSAを解析し、既知のPTPRK-RSPO3融合に加えてEIF3E-RSPO2融合、PIEZO1-RSPO2融合を同定した。
大腸鋸歯状病変
本研究は、大腸癌の前駆病変と考えられている鋸歯状病変について、分子病理学的解析を行ったものである。本研究の結果、鋸歯状病変の形態変化と遺伝子異常の関係性が明らかになり大腸癌の発生メカニズムの理解が深まった。本成果は大腸癌に対する治療選択や前癌病変に対する適切なサーベイランスの立案に貢献するものと考えられる。