組織のメンテナンスは常に行われており心臓における主役のひとつはLy6c低発現マクロファージ(Ly6clow Mac)である。横行大動脈縮窄(TAC;Transverse aortic constriction)圧負荷心肥大モデルにおいて顕著にT細胞の関与を観察したため、本研究はその炎症収束と組織修復過程におけるマクロファージとT細胞の役割の解明を目的とした。TAC1週後の心臓CD45陽性細胞解析ではLy6clow Macの増殖を確認した。T細胞、特にCD8陽性T細胞の欠損によりLy6clow Macはさらに増殖し、肥大心筋細胞の性質は変化し、慢性期の心不全が軽減されることが示された。
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