アレルギー性喘息は、ダニ由来成分を主なアレルゲンとし呼吸困難を起こす疾患である。TLR9は、外来抗原だけでなく炎症で放出される自己由来のDNAにも応答して炎症を増悪することが報告されている。そこでアレルギー性喘息におけるTLR9の役割について解析した。するとTLR9遺伝子欠損マウスでは病態が抑制されていた。IL-17A産生は増加していた。そこで、IL-17Aについて検証した。IL-17A投与群は、病態が抑制された。次にIL-17Aを調節する因子を探索した。IL-17Aの負の制御因子としてIL-2を同定した。TLR9-IL-2経路は、アレルギー性喘息の病態を増悪していることが示唆された。
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