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2020 年度 研究成果報告書

集団投薬後の伝播再興に着目した不均一なマラリア流行地での伝播ダイナミクスの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K15139
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49040:寄生虫学関連
研究機関大阪市立大学

研究代表者

加賀谷 渉  大阪市立大学, 大学院医学研究科, 病院講師 (20782577)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードマラリア / 伝播 / 分子疫学 / ケニア
研究成果の概要

集団投薬前後の疫学データを用いて現地の地域特性を加味した多変量解析を行い、ヒトの移動に伴った原虫の流入にかかわる危険因子を解析し、年齢、訪問前の出発地が寄与することを明らかにした。また、継続的な現地のマラリア疫学調査からは、2018年からホマベイ郡政府が実施していた室内残留型殺虫剤噴霧(IRS)の一定の効果と、その効果の低い持続性を示唆するデータを得た。IRSが費用、人的リソースを多分に必要とする対策法であることを考えると、IRSの持続可能性は低く、IRS中断後の伝播再興が非常に懸念されるということを示唆するデータである。

自由記述の分野

寄生虫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

マラリアは世界三大感染症のひとつとして、その対策が求められている。近年、様々な対策ツールの展開により、世界的にマラリア感染者数の減少が認められ、マラリア撲滅の可能性も議論されるようになってきた。しかしながら地域ごとにこうした対策の効果には差があり、その結果、高度・中度・低度流行地域が混じりあう、不均一なマラリア流行が広がっている。こうした特徴的なマラリア流行の背景因子を理解することは、世界的なマラリア対策をさらに推進させるうえで有益である。また、感染症伝播のひとつのモデルとして、広く感染症対策にも貢献し得る。

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公開日: 2022-01-27  

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