病原細菌レジオネラは、IV型分泌装置を介して約300ものエフェクタータンパク質を宿主に輸送することにより小胞体(ER)膜由来の液砲(LCV)を構築し感染を確立する。本研究では、宿主COPI小胞と相互作用するレジオネラエフェクターLotBの機能解析を通して、(1)宿主v-SNARE Sec22bがレジオネラ感染初期にユビキチン化されること、(2)感染後期になるとそのユビキチン化修飾がLotBによって解除されること、(3)LotBによるSec22bの脱ユビキチン化は感染初期にLCV上に形成されたSec22b-Stx3間のSNAREペアリングの解除を促進すること、を明らかにすることができた。
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