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2020 年度 実施状況報告書

肺線維症患者の真菌マイクロバイオーム解析と真菌が上皮間葉転換に与える影響の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18K15154
研究機関福岡大学

研究代表者

串間 尚子  福岡大学, 医学部, 講師 (90642497)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード肺胞上皮 / 線維芽細胞 / アスペルギルス
研究実績の概要

肺胞上皮細胞A549とマウス肺線維芽細胞3T3をそれぞれアスペルギルスと共に三次元培養すると、A549の細胞数は減少し3T3細胞数は増加することを確認した。加えて、A549細胞とアスペルギルスを接触させた上清において、上皮間葉転換のマーカーであるZO-1, E-cadherin, and vimentinについてウエスタンブロット法で確認したが、これらの発現はみられず、アスペルギルスは線維芽細胞の増殖に作用する一方で、肺胞上皮に上皮間葉転換は起こさないと推定された。以上のことから、アスペルギルスは上皮間葉転換とは異なる機序で肺の線維化を惹起するという暫定的結論に至った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

アスペルギルスは上皮間葉転換とは異なる機序で肺の線維化を惹起するという事象を捉え、当初の仮説を否定するに至った。

今後の研究の推進方策

アスペルギルスは上皮間葉転換とは異なる機序で肺の線維化を惹起するという事実を捉えることができた。今後は現象に関与する因子を明らかにすることで、アスペルギルス自身が特発性肺線維症の発症・難治化に関連しているとの仮説を検証する。

次年度使用額が生じた理由

当初の仮説に否定的実験結果を得、更なる追究をするため追加実験が必要となった。
2021年度に追加実験の実施や学会参加、論文投稿などを行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Aspergillus fumigatusが肺の微小環境モデルに与える影響2020

    • 著者名/発表者名
      串間尚子
    • 学会等名
      真菌症フォーラム2020学術集会

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公開日: 2021-12-27  

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