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2019 年度 実績報告書

Aireを発現する自然リンパ球様細胞の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18K15182
研究機関金沢大学

研究代表者

山野 友義  金沢大学, 医学系, 助教 (40724183)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワードAire / 免疫寛容 / 末梢性免疫寛容
研究実績の概要

ヒト遺伝性自己免疫疾患APECEDはAire遺伝子の変異によって引き起こされる自己免疫疾患である。Aireは胸腺髄質上皮細胞特異的に発現し、胸腺内で自己反応性T細胞を除去するのに必須の因子の1つと考えられている。一方で、ほぼ全てのAPECED患者は通常免疫不全が原因で起こるカンジダ症を発症する。近年の研究によりAPECED患者はTh17サイトカインに対する自己抗体を持つことが発見され、これらの自己抗体がTh17細胞の機能を障害することでカンジダ症が発症する可能性が示された。しかし、何故APECED患者がTh17サイトカインに対する自己抗体を持つのかは不明である。Aire遺伝子は胸腺髄質上皮細胞に限定して発現すると考えら
れてきていたが、最近申請者は胸腺B細胞にもAireを発現することを報告した。末梢リンパ組織においてもAireを発現する細胞がいることが示唆されているが、その細胞は正しく同定されていない。申請者は末梢リンパ祖域において3型自然リンパ球の特徴を持つ細胞分画の一部にAireを発現する分画(AireILC3様細胞)の存在を発見した。本研究では、AireILC3様細胞がT細胞寛容誘導に与える影響を解明することを目的とする。これまでにAireを発現する細胞は3型自然リンパ球(ILC3)の特徴を持つ点、AireILC3様細胞はRORrt依存的に分化することを証明した。平成31年度はAireILC3様細胞は末梢リンパ組織で自己反応性T細胞に末梢性の寛容を誘導することを明らかにした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2019 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [国際共同研究] IMG of the Czech Academy of Sciences(チェコ)

    • 国名
      チェコ
    • 外国機関名
      IMG of the Czech Academy of Sciences
  • [国際共同研究] University of Munich(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      University of Munich
  • [学会発表] 胸腺細胞外小胞がT細胞分化に与える影響の解析2019

    • 著者名/発表者名
      山野友義
    • 学会等名
      京都T細胞学会
  • [学会発表] 胸腺細胞外小胞がT細胞分化に与える影響の解析2019

    • 著者名/発表者名
      山野友義
    • 学会等名
      第42回日本分子生物学会年会
    • 招待講演
  • [学会発表] A role of extracelluar vesicle in T cell development2019

    • 著者名/発表者名
      Tomoyoshi Yamano
    • 学会等名
      The 48th annual meeting for Japanesse society for Immunology

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公開日: 2021-01-27  

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