本研究では、関節リウマチのモデルマウスであるコラーゲン誘導関節炎(CIA)マウスを用いて、活性酸素群(ROS)が自己免疫疾患の発症および病態に関与する分子機構として、制御性T細胞(Treg)の維持に着目し、レドックスシグナルを介したその制御機構を解明することを目的とした。CIAマウスに抗酸化剤を投与すると顕著な関節炎の抑制および抗体価の低下が示された。一方で、CIAマウス内のTregの数の減少および細胞内ROSの増加が示され、これらは抗酸化剤の投与により改善された。さらに、CIAマウス由来TregではPTENの酸化が亢進することを見出した。
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