研究代表者は、細胞間シグナルであるCD47-SIRPαシグナルによる樹状細胞(DC)を介したリンパ組織再構築の制御、ならびに自己免疫疾患の発症制御機構に関して検討をおこなった。その結果、SIRPαシグナルはDCによるストローマ細胞の生体内での維持ならびにリンパ組織の再構築に重要であることを明らかにした。さらにDC上のSIRPαおよびCD47により、自己免疫疾患モデルである実験的自己免疫性脳脊髄炎モデルにおいて、末梢リンパ組織組織での自己反応性T細胞の活性化および中枢神経系への炎症細胞の浸潤や再活性化が制御されることを見いだした。
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