研究課題/領域番号 |
18K15198
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
中司 寛子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (90749334)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | DNAメチル化 / 制御性T細胞 / エピジェネティクス / 自己免疫疾患 / TET |
研究成果の概要 |
エピジェネティック修飾のひとつであるDNAメチル化は遺伝子発現の抑制やゲノム安定性の維持に必須の役割を果たし、個体の発生、細胞の分化やがん化に重要な役割を果たしている。本研究では、DNA脱メチル化酵素であるTetの欠損マウスを用い、T細胞増殖/分化における機能を解析した。Tetは末梢でのTreg/Th17/Tfh細胞分化を制御することが明らかとなり、さらにTregにおいてはFoxp3プロモーターの上流領域をターゲットとして安定化に寄与することが示された。
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自由記述の分野 |
免疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでヘルパーT細胞の分化機構に関しては急速に研究が進み、転写ネットワークによるヘルパーT細胞の分化機構については非常に多くの報告がなされているが、エピジェネティックな制御による可塑性、安定性についての研究は端緒についたばかりである。本研究ではDNA脱メチル化酵素TETがヘルパーT細胞分化の安定性と可塑性に関与することを明らかとしたが、今後さらに詳細な制御機構が解明されれば、免疫疾患、炎症性疾患やがんの新規治療法確立への応用が期待される。
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