制御性T細胞(Treg)は免疫抑制型のT細胞であり、自己への免疫応答を抑制することで、生体の恒常性を維持している。二次リンパ組織において活性化されたTregはより抑制能が強い活性型のTregへと分化し、最終的には組織に移行していく。本研究においては、この活性化型のTregの機能を制御する転写因子としてJunBを同定した。Treg特異的にJunBを欠損させると肺や大腸などの限られた組織で自己免疫症状が確認され、組織の免疫寛容にJunBが重要であることが示された。また、JunBがエフェクター型Tregの機能分子の発現をIRF4の機能を調整することで部分的に制御していることが明らかとなった。
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