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2018 年度 実施状況報告書

悪性グリオーマに対するケモタキシスを応用した細胞誘殺療法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K15203
研究機関北海道大学

研究代表者

茂木 洋晃  北海道大学, 大学病院, 特任助教 (40748844)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード悪性神経膠腫 / ケモタキシス / 浸潤
研究実績の概要

膠芽腫の予後不良な要素の一つに、強い浸潤能があげられる。浸潤の機序の一つにケモカインへの走化性(ケモタキシス)が報告されている。その浸潤能を逆手に取り、膠芽腫細胞の走化性を刺激・誘導する候補物質を特定し、腫瘍細胞を目的部位に集簇させることが可能となれば、既存の治療と組み合わせるなどし、膠芽腫の予後延長に寄与できる研究へ発展する事が期待される。そのため、研究の初年度である30年度には「膠芽腫細胞、幹細胞、免疫細胞などの遊走・浸潤に関与する物質を用い、in vitroにおいてより効率的に走化性を刺激するケモカインの探索を行う予定であった。
当院で保存していたF98株を用いて、まずは細胞浸潤アッセイの最適な条件を探った。
バイオコート マトリゲル 細胞浸潤チャンバーを用いて基礎的な浸潤アッセイの手順を確認した。FBSを用いて浸潤アッセイが行えることを確認したが、それ以上の研究成果は挙げられていない。その理由として、昨年度に半年間のインドへの海外出張があったことが挙げられる。
CXCR4、PDGF、EGFなどの各種ケモカインを用いた本格的な実験は今年度に行う予定である。また、in vitroでの細胞浸潤の様子を各種培養環境下で確認し、Invasion chamberでの結果をタイムラプス画像でも確認する予定である。動物実験に関しても、並行して施行可能な段階に来たら順次研究を進めていく。具体的には、ラット脳スライスモデルを用いたF98細胞株の観察や移植実験も行っていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

昨年度に半年間のインドへの海外出張があり、研究は進んでいない。

今後の研究の推進方策

昨年度に予定していたin vitroでの以下の実験を行う。具体的には、膠芽腫細胞、幹細胞、免疫細胞などの遊走・浸潤に関与する物質を用い、in vitroにおいてより効率的に走化性を刺激するケモカインの探索を行う
そのために必要な各種試薬、浸潤アッセイ用チャンバー、培養液などの消耗品の購入等に予算を使用する予定である。
本年度は長期の海外出張が無いため、通常の臨床業務と並行しても研究へ割り当てる時間は十分にとれる見込みである。

次年度使用額が生じた理由

2018年度に半年間のインドへの海外出張があり、研究に割り当てる時間が限られていた。2018年度に予定していたin vitroでの以下の実験を2019年度に行う。具体的には、膠芽腫細胞、幹細胞、免疫細胞などの遊走・浸潤に関与する物質を用い、in vitroにおいてより効率的に走化性を刺激するケモカインの探索を行う
そのために必要な各種試薬、浸潤アッセイ用チャンバー、培養液などの消耗品の購入等で2019年度は全額執行する予定である。

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公開日: 2019-12-27  

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