急性骨髄性白血病(AML)の発症と進展において、ホメオボックス遺伝子Hoxa9とCCAAT/enhancer-binding protein-α (C/EBPα)は重要な転写因子であるが、Pseudokinase Trib1はその双方の機能を修飾することで更なる悪性化をもたらす。本研究では、Trib1がC/EBPα p42の分解を介して、Hoxa9のDNA結合領域やスーパーエンハンサーを改変することを見出した。また、Trib1/Hoxa9の標的遺伝子としてErgを同定し、BRD4阻害剤JQ1は、in vitro及びin vivoの両方でTrib1/Erg依存的に増殖抑制することを明らかにした。
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