2014年4月から2018年12月までに初回切除を行った肝細胞癌のうち、NASH由来肝癌34例を 用いた。腫瘍部位の免疫染色にてProinsulin産生骨髄由来細胞(PI-BMDCs) positive群(n=19)とnegative群(n=15)の、臨床病理学的因子を比較検討した。年齢、糖尿、腫瘍進行度、腫瘍マーカーは同等であった(p=0.358)。無再発生存期間は、positive群17.9ヶ月に対し、negative群7.9ヶ月と有意に positive群で良好であった(p=0.034)。生存率は、positive群で良好な傾向であったが、有意差は認めなかった(p=0.07)。
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