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2019 年度 研究成果報告書

Hippo経路破綻による舌がん発症マウスモデルの樹立

研究課題

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研究課題/領域番号 18K15240
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

上田 史仁  神戸大学, 医学研究科, 学術研究員 (20806129)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワードHippo経路 / HNSCC / マウスモデル
研究成果の概要

頭頚部扁平上皮癌 (HNSCC) においていくつかの遺伝子異常が報告されているが、これら遺伝子は単一変異ではHNSCCを早期から再現できないことから、他の遺伝子変異の蓄積も必要と考えられた。本研究ではHippo経路破綻による舌がん発症マウスモデルを樹立し、非常に早期からHNSCCを再現できることを示した。さらに遺伝子異常の蓄積によりHippo経路のエフェクター分子YAP1が活性化されること、YAP1をsiRNAあるいは薬剤によって抑制するとHNSCCの発症を抑えられることを認め、YAP1がHNSCCの強力なドライバーである可能性を示した。

自由記述の分野

腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒトの全悪性腫瘍の半数以上でHippo経路異常をみること、種々の組織におけるHippo経路の単独異常で非常に早期にまた高効率に腫瘍形成をみることから、Hippo経路の機能・制御解析は、世界的に注目されつつあるテーマである。
口腔におけるHippo経路の生理的意義や破綻病態を明らかにする本研究は、生理学、生化学、腫瘍学等の研究分野へ新しい知見を与える。またこれまで原因が多岐にわたり治療が困難であった頭頚部扁平上皮がん(HNSCC)の共通発症・進展機構が解明されることのみならず、HNSCCの新治療法やその効果も提示し、臨床医学や国民福祉に大きく貢献する。

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公開日: 2021-02-19  

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