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2020 年度 研究成果報告書

エンドソーム局在型ユビキチンE3リガーゼによる血管新生制御の分子機構

研究課題

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研究課題/領域番号 18K15244
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関愛媛大学

研究代表者

前川 大志  愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 講師 (10771917)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード血管新生 / 細胞内膜輸送 / Integrin β1
研究成果の概要

癌細胞は血管新生を介して、増殖能と転移能を獲得する。実際に、血管新生阻害剤は抗癌剤として臨床応用されている。即ち、血管新生の新規分子基盤解析は血管内皮細胞の性状変化の分子機構に新知見を与えるだけでなく、新規抗血管新生医薬品の開発標的の導出にも繋がる。本研究では、研究代表者が独自に見出してきた血管新生に必須な初期エンドソーム局在型ユビキチンE3リガーゼCUL3/ANKFY1複合体の分子基盤の解明を試みた。その結果、CUL3/ANKFY1依存的にユビキチン化を受け、血管新生に必須な膜タンパク質interin β1の細胞膜局材を規定する分子の同定に成功した。

自由記述の分野

腫瘍生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

既存の血管新生阻害剤は血管内皮細胞増殖因子 (VEGF)または、VEGF受容体を標的としており、今後の有効な癌治療のためには血管新生阻害剤のレパートリーを拡充する必要がある。本研究で見出したANKFY1とANKFY1結合タンパク質との相互作用は血管新生に必須であるので、当該相互作用に対する阻害剤は新しい血管新生阻害剤のシーズになる得る。モダリティとしては、低分子化合物だけでなく、核酸アプタマーや環状ペプチドが想定される。また、ANKFY1は細胞や組織によって、異なる結合タンパク質と相互作用し、細胞、組織毎に異なる機能的膜タンパク質を輸送している可能性があり、今後の詳細な機能解明が期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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