1.マウス腎がんモデル/肺転移モデルの作成および、腫瘍の免疫染色 予備実験としてマウスの皮下にマウス腎がん細胞株Rencaを移植して腫瘍を作成し、Tyrosine Kinase Inhibitor4剤を連日投与して治療した。マウスはそれぞれ3匹とし、腫瘍の免疫染色を行う目的とした。各薬剤を調整しマウスに経口投与を1週間行ったが、副作用は見られなかった。腫瘍は非常に柔らかく、大半の腫瘍がマウスの共食いにより消失しまった。治療開始1週間後に残存した腫瘍を摘出してホルマリン固定し、一部はパラフィンブロックを作成、一部はWhole mount staining用とした。抗CD31抗体による免疫染色は問題なく行えたが、抗NG2抗体に よるペリサイトの染色ではペリサイトの染色は確認できなかった。 2019年秋頃から研究室の移転が開始となり、それに伴って実験室も実際上使用不可能となった。そのため、マウスを新たに購入しての新規実験が休止されている状態である。 2.血管内皮細胞/ペリサイト/マクロファージの単離、RNA抽出と遺伝子発現の比較 上記で作成した腫瘍を染色したところ、当初の予定に反してペリサイトの染色がうまくいかなかったため、条件検討を行っていく予定とした。その後各種細胞の単一化を行い、RNA抽出を予定する。 3.ニコン共焦点顕微鏡(A1R)システムを利用したin-vivo イメージング 同所性に作成した腎癌モデルを用いてニコン共焦点顕微鏡でライブイメージを撮影することを予定している。
|