本研究では東京医科歯科大学で施行された膵臓癌手術121症例におけるRRM 1発現解析を行い、RRM1高発現と術後予後不良との関連性を明らかにした(OS p=0.006, DFS p=0.0491)。細胞実験によってゲムシタビンにより細胞質におけるRRM1が発現上昇した腫瘍細胞は耐性獲得に関連していることが分かった。また膵臓癌細胞においてRRM1阻害によりゲムシタビン感受性が増強された。本研究結果を2020年日本外科学会や日本消化器関連学会週間などで学会発表し、学術誌Plos ONEにて論文掲載された(PLoS One. 2021 Jun 10;16(6): e0252917)。
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