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2020 年度 研究成果報告書

ヒトT細胞エクソソームのmiRNAsによるISG誘導作用とがん間質抑制機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K15275
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関三重大学

研究代表者

百瀬 文康  三重大学, 医学系研究科, 産学官連携講座助教 (20798326)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードエクソソーム / miRNA / 間葉系幹細胞 / ISG / Type-I IFN
研究成果の概要

我々はT細胞エクソソームのがん間質阻害薬を開発する過程で、エクソソームに含まれるmiRNAsの遺伝子解析を行い、Interferon-stimulated genes(ISGs)を介して間葉系幹細胞(MSC)を抑制する可能性のあるmiRNAs(miR-6089及びmiR-6090)を同定した。本研究では、両miRNA発現細胞モデルを構築し、両miRNAsのISGsやType I IFN関連遺伝子の誘導作用とMSCへの影響について検討した。その結果、両miRNAsはこれらの遺伝子の発現を上昇させることが明らかとなり、相互にIFN関連遺伝子に作用し、MSCの形態や増殖を左右する可能性が示唆された。

自由記述の分野

腫瘍免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

転移を伴うがん患者の生存率は、早期がん患者と比べ著しく低下する。そのため、現在がんの浸潤・転移を標的とした治療薬の早急な開発が社会的に求められている。本研究では、T細胞エクソソームに含まれるmiRNAsがISGsやIFN関連遺伝子を誘導し、がんの浸潤・転移を促進するMSCを抑制することを見出した。この様ながん間質細胞にフォーカスしたExosomal miRNAsの作用は世界的にも稀少で、がん転移機構の解明にとって重要である。本研究成果を踏まえた今後の発展により本機構が解明できれば、従来の抗がん剤とは異なる新規機序のがん浸潤・転移阻害薬を創製し、がん創薬研究が大きく進展する可能性が期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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