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2019 年度 実施状況報告書

遺伝子変異を有する非小細胞肺がんのPDXモデル樹立と新薬開発の基盤研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K15296
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

柳下 薫寛  国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 研究員 (80781674)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードPDX / 非小細胞肺がん / 遺伝子変異 / EGFR / ALK
研究実績の概要

令和元年度も前年度に引き続き、遺伝子変異を有する非小細胞肺がんPDXの作成を継続した。本年度中に164検体の移植を行い、40株の肺がんPDXが生着した。現在までに総計51株の非小細胞肺がんPDXの生着を確認し、EGFR遺伝子変異陽性 9株、ALK陽性 5株、ROS1陽性 1株、HER2 amp 1株であった。これらの株を用い、EGFR-TKI耐性期の患者さんから樹立したPDXに対するGefitinib, Osimertinibの薬効試験、ALK阻害剤耐性期の患者さんから樹立したPDXに対するALK阻害剤2剤(うち1剤は患者さんで投与されていない薬剤)の薬効試験、ROS1陽性で未治療患者さんから樹立したPDXに対するROS1阻害剤(うち1剤はその後患者さんに投与、1剤は未承認薬)の薬効試験、HER2 ampで分子標的治療薬未治療患者さんから樹立されたPDXに対するpan-HER阻害剤2剤(2剤とも未承認薬)の薬効試験を進めている。患者さんにおける臨床的効果と一致する例、一致しない例を認めており、この原因としては薬剤の投与量や暴露量の影響が考えられる。血中濃度に関する検討を含め、検討を進める。また、PDXの樹立状況としては薬剤耐性期のPDXは複数樹立できているものの、未治療のPDX樹立は検体採取のタイミングの問題から少なく、今後この点も含めより効率的な樹立と、承認薬・未承認薬の薬効評価を進める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

PDXの樹立は順調に進み、薬効試験の遂行に至っている。

今後の研究の推進方策

令和2年度中に結果をまとめ、論文投稿を予定する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 患者腫瘍移植モデル樹立過程における移植片対宿主病の発生頻度2019

    • 著者名/発表者名
      柳下薫寛
    • 学会等名
      第78回日本癌学会学術総会
  • [学会発表] 肺癌患者の背景によるPDX生着率:J-PDXライブラリープロジェクトの肺癌コホート2019

    • 著者名/発表者名
      白澤昌之、柳下薫寛
    • 学会等名
      第78回日本癌学会学術総会

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公開日: 2021-01-27  

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