マウス由来大腸癌細胞株であるCT26細胞からエクソソームを収集し、エクソソームがマクロファージに及ぼす影響について検討した。マウス由来脾細胞を採取し、CT26由来エクソソームにて刺激を行ったところ、エクソソームで刺激した脾細胞ではIFN-gammaの産生が上昇し、CT26由来エクソソームはNK細胞を活性化すると考えられた。サイトカインアレイでは、エクソソーム投与群ではケモカインとIFN-gammaの上昇を認めた。 マウス腹腔内細胞をがん由来のエクソソームによる刺激で、iNOSのmRNAレベルが上昇し、エクソソームが腹腔内のマクロファージのM1への分化を促進すると考えられた。
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