乳がんは罹患する年齢が特徴的であり、30代前半から増加し始め40代後半から50代前半でピークを迎える。これは正に子育て世代から働き盛りの世代を直撃するがんであり、社会への打撃も大きい。ステージⅣとなると5年生存率が30%程度まで落ちる。中でも、乳がんの骨転移は比較的発生しやすく痛みを伴うことから患者のQuality of life (QOL) を著しく低下させる。よって、乳がんの骨転移抑制を視野に入れた治療法の確立が課題である。 本研究課題により、放射線とdopamine receptor標的薬の併用が骨吸収抑制を行いつつ、一定の抗腫瘍効果ならびに転移抑制効果が得られる事が示された。
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