研究課題/領域番号 |
18K15323
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 (2019-2021) 九州大学 (2018) |
研究代表者 |
鶴田 祐介 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 医員 (70812767)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 放射線化学療法 / 治療抵抗性 / 治療感受性 / デコンボルーション / CAF |
研究成果の概要 |
食道がんの早期診断法の確立の前に食道がん術後患者の予後改善を実装性の高い目標とした。このためにも食道がんに対するCRT治療抵抗性症例をいち早く検出する為のバイオマーカーを探索した。食道がんCRT感受性症例16例と抵抗性症例17例の治療前原発巣についてRNA Seqを先行研究で実施した。その結果CAF(Cancer associated fibroblast)のスコアが感受性症例群よりも非感受性症例群で統計学的に有意に高いことを明らかにした。今後は原発巣におけるCRT感受性(抵抗性)因子を同定しリキッドバイオプシーで予測して診断することを目指す。
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自由記述の分野 |
消化器外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果によりCRT抵抗性に関わるがん微小環境側における制御機構を解明できる。すなわち多様性に富む癌細胞に対して、がん微小環境における変異は普遍的に制御できる可能性が高く、臨床的に有意義である。また、放射線治療は局所療法のなかでも低侵襲であり様々な癌腫で用いられている。本解析の結果得られるCAFを制御する分子は食道がん以外でも有用な可能性があり、社会的意義は大きい。
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