研究成果の概要 |
TN乳癌において、術前化学療法施行前後の血清エクソソームmiRNA発現と治療効果及び予後を検討した。治療後にnon-pCRであった症例において、再発群、無再発群を選別し、マイクロアレイ解析で発現を比較した。その結果、43miRNAにおいて有意な発現パターンの相違を認めた。ネットワーク解析では“pathway in cancer”, “focal adhesion”,“cell cycle",“MAPK signaling pathway”などが、non-pCRで再発を来した症例において同定された。既存の治療に抵抗性のTN乳癌においては、細胞周期調整阻害剤などの適応を考慮すべきである。
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