食道癌、胃癌、大腸癌を含む消化管癌について、原発巣の次世代シークエンスによる遺伝子パネル解析にて検出された症例特異的変異を標的とし、治療経過中の腫瘍量の変化をctDNAを用いて追跡できるかを検討した。ctDNA変動はCTなどの画像所見や腫瘍マーカーに比しで正確に治療効果を反映することを明らかにした。ctDNA陽性率は食道癌、大腸癌で約80%、胃癌で約40%であった。大腸癌、胃癌ではさらに原発巣の3か所から組織採取を行い解析した。3か所で共通する変異は非共通変異に比べctDNA陽性率が高かった。本研究のctDNAモニタリングシステムは進行消化管癌患者に有用であると考えられた。
|