• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

消化管癌のctDNAによる長期間モニタリングシステムの構築

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K15326
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関岩手医科大学

研究代表者

佐藤 慧  岩手医科大学, 医学部, 研究員 (60803591)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワードCirculating tumor DNA / 大腸癌 / 胃癌 / 食道癌 / 変異
研究成果の概要

食道癌、胃癌、大腸癌を含む消化管癌について、原発巣の次世代シークエンスによる遺伝子パネル解析にて検出された症例特異的変異を標的とし、治療経過中の腫瘍量の変化をctDNAを用いて追跡できるかを検討した。ctDNA変動はCTなどの画像所見や腫瘍マーカーに比しで正確に治療効果を反映することを明らかにした。ctDNA陽性率は食道癌、大腸癌で約80%、胃癌で約40%であった。大腸癌、胃癌ではさらに原発巣の3か所から組織採取を行い解析した。3か所で共通する変異は非共通変異に比べctDNA陽性率が高かった。本研究のctDNAモニタリングシステムは進行消化管癌患者に有用であると考えられた。

自由記述の分野

消化器外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

大腸癌、胃癌、食道癌を含む消化管癌において、原発巣の変異スクリーニングにより検出された症例特異的変異のctDNAモニタリングが、1)再発・再増大の早期検出、2)無再発の確認、3)正確な治療効果判定、に有用である可能性を明らかにした。ctDNA検査が日常臨床検査として普及するにはいくつかの問題点があるが、本研究のdPCRを用いたctDNA解析は低コストで短いturnaround timeで検査可能であり頻回な検査に適している。また、本研究を通して、組織特異的遺伝子パネルの有用性、1か所生検や少数変異で効率的なctDNAモニタリングが十分可能であることを示した。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi