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2020 年度 研究成果報告書

隠蔽自己抗原を用いた新規がん免疫療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K15327
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

高木 理英  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (00569080)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード隠蔽自己抗原ペプチド / チロシナーゼ / メラノーマ / D1様受容体アンタゴニスト / D2様受容体アゴニスト
研究成果の概要

ロドデノールを用いた本研究(免疫療法)において、腫瘍の「予防的効果」は確認しているものの、「治療効果」については複数回の実験を行っても確認する事は出来なかった。そこで腫瘍の微小環境を確認すべく組織学的に検討した結果、その主要炎症細胞は好中球であった。我々はドーパミンD1様受容体アンタゴニストならびにD2様受容体アゴニストが、Th17細胞の分化・活性化を抑制することにより好中球性炎症を抑制することを明らかにしており、この事を鑑みて今回薬剤Xを用いた実験を行ったところ動物実験において腫瘍に特徴的である血管の増殖(腫瘍血管新生)や腫瘍内および腫瘍の周囲への細胞集積を薬剤X群が抑制する事を確認した。

自由記述の分野

腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

好酸球性炎症の特効薬としてはコルチコステロイドが知られている一方で、好中球性炎症に対する低分子特効薬は未だに知られていない。Th17に起因した好中球性炎症は、自己免疫性好中球性炎症、および非自己免疫性好中球性炎症など多岐に渡るが、ドーパミン受容体アンタゴニスト/アゴニストの関与によって自己免疫性の脳脊髄炎、好中球性気道炎症、糖尿病における炎症反応などが抑制され病態が改善する事は公知の事実である。疾患の枠を超え、メラノーマのみならずあらゆる腫瘍においてもこのシステムが有効であるならば医学医療に与える影響は大である。

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公開日: 2022-01-27  

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