近年、免疫チェックポイント阻害剤(ICI)による免疫療法の治療効果は世界に大きなインパクトを与え、殺細胞性抗癌剤との併用も既に臨床の現場に登場しており、がん薬物療法のキードラッグとなりつつある。しかし、ICIは薬剤費が高額であることや、効果予測可能な鋭敏なバイオマーカーが存在しないこと、重篤な免疫関連有害事象(irAE)のリスクが存在することなど早急に解決が必要な問題点も少なくない。 本研究課題を進めるための6つの関連プロジェクトにおいて、様々ながん腫における腫瘍微小環境(TME)の評価や、末梢血中における免疫細胞の評価と治療成績との関連を検証することができた。
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