レビー小体型認知症(DLB)は、国内の高齢者認知症の中の20%を占め、アルツハイマー病に次ぐ第2の認知症である。病理学的には、αシヌクレインというタンパク質が神経細胞内にレビー小体とよばれる凝集体を形成している。しかし、これらの凝集を抑制する治療法、予防法はなく、疾患モデルマウスは存在しない。DLBが発症する前駆症状としてREM睡眠行動異常(RBD)が先行して起こることがわかってきた。研究代表者は、人工的にαシヌクレインが蓄積するマウスを作成し睡眠モニタリングシステムを構築した。今後、レビー小体凝集と睡眠の関係性を明らかにし、治療、予防法に結びつく研究を実施する。
|