低分子化合物TMD-255を用いて、ポリグルタミン病モデルマウスの改善が認められたことより、当該化合物を基盤としたポリグルタミン病治療薬の開発が期待でき、社会的意義は大きい。また、TMD-255の標的分子が同定できたことから、ポリグルタミンタンパク質蓄積の分子メカニズムを明らかにできる端緒を得た。これらの知見は、神経疾患の病態を解析する上で重要な学術的意義である。さらに、本研究では、ケミカルバイオロジーを用いた新たな方法で、化合物の標的分子の同定に成功しており、この方法を他の疾患や病態に応用することで、本研究の成果を医学研究全体に波及させることができる。
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