筋萎縮性側索硬化症の原因であるRNA結合蛋白質のFUSが、マウスモデルにおいてシナプス蛋白であるSynGAPのmRNAを安定化し、シナプス成熟を司っている研究代表者らの既報を基に、日本のALSデータベースであるJaCALSから患者においてFUS結合部位であるSynGAP 3'UTRに新規変異を有する患者を同定した。iPS細胞にCRISPR/Cas9で遺伝子編集を行い、当該変異を導入し、運動神経に分化したとこと、変異を有する神経ではシナプス数の減少が確認された。また、変異によりFUSが3'UTRに過結合することも証明され、これらの現象により当該変異がALSの病原性を有する可能性が示唆された。
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