中枢神経系損傷後には損傷を受けていない軸索が代償的な神経回路を形成することによって部分的な機能回復が見られることがある。上記能力は新生児の方が成体より高い。神経回路修復を開始する因子を探索する目的及び新生児と成体の神経回路修復早期の反応の違いを調べる目的で、マウス延髄錐体切断モデルを用い、切断3日後の頸髄からRNAを抽出してRNA-seqを行った。成体では新生児と比べて切断後に炎症関連遺伝子がミクログリアで高発現しており、神経回路修復能を規定する要因の一つである可能性が示唆された。上記結果はBMC Genomics誌に掲載された。
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