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2019 年度 実績報告書

レビー小体病における呼吸不全の病態解明~病理学的見地より~

研究課題

研究課題/領域番号 18K15380
研究機関国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター

研究代表者

小松 奏子  国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院 臨床検査部, 研究生 (10815666)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワードLewy小体病 / 横隔神経 / 横隔膜
研究実績の概要

当施設のLewy小体病剖検27例にて、頸髄-横隔膜-横隔神経のLewy病理を検索した。
疾患群は合計27例で、平均年齢78.2±8.2才、男性14名, 女性13名だった。剖検を行った死後時間は平均1160分(19時間20分)であった。疾患の内訳はパーキンソン病 17名、レビー小体型認知症3名、偶発性レビー小体病7名。Lewy小体病の罹病期間は158±83ヶ月であった。死因が肺炎であったのは16例、経過中に肺炎があった、または病理解剖にて肺炎の所見を伴ったのは9例、肺炎を伴わなかったのは2例であった。
27例のうち、BBAR stage 0.5が1例、stage1が6例、stage3.4とも4例、stage5は12例であった。なお、罹患年数とBBAR stageの間に相関は見られなかった。27例中、24例でPsyn#64またはMJF R13染色で横隔神経の軸索に陽性所見を認めた。また、27例中、23例でPsyn#64またはMJF R13染色で横隔膜の筋内神経に陽性所見を認めた。これらの部位のLewy陽性所見はBBARと相関が見られたが、横隔神経と横隔膜筋内神経の間では相関は見られなかった。
26例中4例にPsyn#64またはMJF R13染色で細胞内にLewy陽性所見が見られた。陽性構造の形状はドット状であり、今回の検討ではLewy小体をもつ前角運動ニューロンは見られなかった。26例中22例で前角のLewy neurites、Lewy dotsを認め、BBARとも相関が見られた(Psyn#64:P=0.0117*、MJF R-13:P=0.0041*)。前根では26例中12例でLewy陽性所見を認めたが、BBARとの相関はみられなかった。前角Lewy neurites・dotsと前根の間には、Psyn#64染色でのみ正の相関を認めた(P=0.0333*)。

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公開日: 2021-01-27  

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