全国の緩和医療専門医に対して、がん患者の呼吸困難の症状緩和治療に関する質問紙を用いた調査研究を行い、国内の緩和医療専門医のがん呼吸困難に対する症状緩和治療としてオピオイド・ベンゾジアゼピン・ステロイド・酸素療法、並びに死前喘鳴に対する各種症状緩和治療に関する日常臨床での考え方を明らかにした。 また、全国12施設における緩和ケア専門サービス介入中のがん患者の呼吸困難に対する症状緩和のためのオピオイド治療に関するレジストリ研究を行い、402例の集積データを用いて、オピオイド開始72時間後までに80%以上の症例で呼吸困難が有意に改善することなどを示した。
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