従来考えられてきた濃度より高濃度にプロレニンは血中に存在する可能性が示唆された本研究成果はプロレニン研究に新たな問いを投げかけたことになる。 プロレニンだけでなく、レニン、(プロ)レニン受容体が生体内で担っている役割には未解明な部分が多く残されている。プロレニン研究者が増え、生体内でのプロレニンの役割に関する知見が増えることで従来のレニン・プロレニンへの概念が新たなものになる可能性がある。プロレニンの動態を解明していくことが二次性高血圧症の新規疾患バイオマーカー開発につながり、二次性高血圧症であるにもかかわらず、本態性高血圧症と診断され適切な治療を受けられていない患者を減らすことができる。
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