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2019 年度 実施状況報告書

脳構造画像と脳機能イメージングによる多系統萎縮症における中枢性呼吸障害の病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K15438
研究機関千葉大学

研究代表者

杉山 淳比古  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (90722934)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード多系統萎縮症 / 経皮血液ガスモニタ
研究実績の概要

平成31年から令和元年度は前年度に引き続き、本研究計画に基づいて多系統萎縮症患者における経皮血液ガスモニタ併用の終夜睡眠ポリグラフ検査データ、頭部MRI画像データ、血液ガス検査データ、呼吸機能検査データ、胸部レントゲンデータ、横隔神経の神経伝導検査データなどの集積を行うとともに、パーキンソニズムや小脳性運動失調の重症度、認知機能障害に関する神経心理検査データといった臨床データの集積も行った。当該年度終了時点で、多系統萎縮症患者35症例のデータ蓄積を終了している。
画像解析において必要なソフトウェア(MATLAB)の購入を行い、解析開始できるよう準備を整えた。終夜睡眠ポリグラフ検査データに関しては、中間解析を呼吸器内科と共同で行った。得られた多系統萎縮症の睡眠障害の特徴についての成果は、American Thoracic Societyの2020 annual conferenceで発表予定となった(結果的にはコロナ感染症の流行によりannual conferenceが中止となったため発表は行われない)。
今後、現状のデータ蓄積をさらにすすめ、中枢性呼吸障害と他の症候や因子との関連を検討し、また中枢性呼吸障害についての画像解析を行うことで、多系統萎縮症における中枢性呼吸障害のリスク因子や病態生理などの解明が期待できる。また、多系統萎縮症における肺活量低下や横隔神経麻痺に関してもその頻度や重症度を明らかにすることが可能となる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

前年度、倫理審査の申請を行い、その承認後よりデータ蓄積を開始したため症例の蓄積がやや遅れている。令和2年度に予定されているデータ整理や画像解析に要する期間を短縮してデータ蓄積を行い、最終的には解析に必要な症例数を蓄積し、研究遂行することは可能であると考えられる。

今後の研究の推進方策

今後、データ蓄積の推進を行い、準備したソフトなどを用いて解析を行っていく。結果を学会発表したり、論文として発表できるよう準備をすすめていく。

次年度使用額が生じた理由

中間解析の結果発表などを行う予定だった学会の旅費などが不要となったため。経皮血液ガスモニタのセンサ修理費用、学会発表費用、論文発表費用などに使用する予定である。

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公開日: 2021-01-27  

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