食品添加物に大量に含まれるコハク酸の経口投与により、免疫細胞のIL-1 β 誘導を介して、炎症を惹起し脱髄を進めるTH17細胞と炎症を抑制する制御性T細胞の比を増加することを示した。またこのIL-1βの放出にはミトコンドリアにおける活性酸素種(mitoROS)の増大が関わっていることを確認した。 現在はこの免疫システムの変化が中枢神経系の炎症にどのように影響するかを検索するため、human astrocyteやmouse primary astrocyteを利用したin vitroの実験を開始している。また動物実験の結果をより明確にするため、免疫細胞の移入実験を計画している。
|