研究成果の学術的意義や社会的意義 |
成人白質脳症において多検体を用いて遺伝学的背景の解明を試みた研究は少なく、イギリス、ブラジルの施設で行われた研究(Lynch DSらBrain 140, 1204-1211, 2017)以外ほとんど見当たらない。我々は日本人成人白質脳症患者において110例(先行研究と合わせてた症例数)のうち28例(25.5%)において原因遺伝子を明らかにし、12例がNIID、11例がCADASILでNIIDとCADASILであることを示した。上記2疾患が日本人成人白質脳症の2大原因であることを明らかにした(Okubo Mら、業績参照)ことは、実臨床に非常に有益な情報を与えるものであると考えられる。
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