遺伝性パーキンソン病(PD)患者由来iPS細胞(PARK2/4/6/9/22)をドパミン神経細胞に分化誘導して解析し、神経細胞脆弱性、ミトコンドリア異常、オートファジー異常、αシヌクレイン蓄積などを再現し、PD病態機序を提示した。PARK2/6-iPS細胞由来ドパミン神経細胞の化合物スクリーニングにより4種類の候補化合物を同定した。さらに孤発性PD-iPS細胞由来ドパミン神経細胞でも一部遺伝性と共通の病態と薬剤反応性を示すことを報告した。老化促進化合物の神経老化促進機序を解析し、PARK4-iPS細胞由来神経で再現困難だったαシヌクレイン蓄積を短期間培養で再現し老化とPD病態の関連を解明した。
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