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2019 年度 研究成果報告書

リソソーム分布制御に基づく新規オートファジー誘導機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K15464
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52020:神経内科学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

笹澤 有紀子  順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (20594922)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワードオートファジー / リソソーム / 細胞内分布 / メンブレントラフィック
研究成果の概要

パーキンソン病(PD)は異常タンパク質蓄積を伴う神経細胞死を特徴とする神経変性疾患であり、根本的な治療法の解明が切望されている。その治療標的として注目されているのが、タンパク質分解系の一つであるオートファジーである。我々はPD患者血清中代謝産物を網羅的に解析し、ポリアミン代謝変動を見出した。さらに、ポリアミンを細胞に処理するとリソソームが核近傍に移動しオートファジーが誘導されることを見出した。そのメカニズムを解析した結果、カルモジュリンキナーゼにより、タンパク質Xがリン酸化されることでリソーム分布が変化し、オートファゴソーム-リソソームの融合が促進することが明らかとなった。

自由記述の分野

細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本成果はリソソーム分布制御、リソソーム-オートファゴソームの融合促進に関わる新しい経路を提示するものである。近年、オートファジーは神経変性疾患だけでなくがんや糖尿病、炎症性腸疾患など、様々な病気に関わることが報告され治療薬開発の標的として注目されているが、実際にオートファジーの経路を特異的に調節する薬剤は少ない。本経路はこれらのオートファジー関連疾患の治療薬開発のための新しいアプローチを示唆している。

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公開日: 2021-02-19  

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